2009年06月04日

カクテル・Horse’s neck(ホーシーズ・ネック)1 エピソード: 遠い日の記憶

こんにちは、sky@北海道です。

今や惰性で上り続けている感が否めないが、軽快に大人の階段を上っていた大学時代に一度だけ出合ったことがあるカクテルの話。


当時バイト先で知り合った、女性がいた。
私より10歳程年上だった彼女は、帰国子女、元銀行員、社内結婚とともにNYに渡り、帰国後はフリーの通訳として活躍、と私のような小娘には眩しすぎる経歴の持ち主だった。
容姿端麗で、通訳したゲストにはプロポーズされることもしばしば。バイトでほんの一時しか同じ時間を過ごさなかったが、こんな私にもとても気さくに接してくれて、何度か飲みに出掛けた。


ある夜、東京のどこかで夕食を食べた後、彼女が行きつけだというお店に行って飲み直すことになった。彼女と一緒に飲むこと自体、当時の私はかなり背伸びだったのだが、連れていかれたのは、見るからに商業施設ではない少し古びたアパート。3階にある一室のドアを何の躊躇もなく彼女が開けると、そこは静かにジャズが流れる大人の空間だった・・・。


今ならもれなく「どこでもドアか」とタカ&トシばりに突っ込みたくなるようなシチュエーションであったが、当時は場違いだと気後れする自分を見せまいと必死。カウンターとテーブルが2つだけの店内にはおつまみのメニューしかなかったのを記憶している。

慣れた感じで店主らしき人に「Horse’s neckできる?」と彼女。「それでいい?」と聞かれうなずく私。お母さんに連れられた幼子が初めて行った資生堂パーラーで真緑のクリームソーダでいいかと聞かれているような身の委ね方であることは明白だったが(資生堂パーラーにクリームソーダがあるかは不明)、大人の階段を3段抜かしくらいで駆け上がるような気分だった。


ほどなくして、運ばれてきたカクテルHorse’s neck(ホーシーズ・ネック)。筒状の細長いグラスの中で、レモンの皮がらせん状に弧を描いているそれはそれは美しいフォルムのカクテルだった。

(・・・『カクテル・Horse’s neck(ホーシーズ・ネック)2 レシピと再現?』へと続く
タグ:カクテル
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